圏9研究所 工作室

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STM32F103 clone & BluePill  その6:SWD IDCODEコンバーター STM32F103版 ハード編

1.概要
 PIC16FからSTM32F103に移植する

2.ハード構成
・MINI ST-LINK V2 が丁度いい具合に改造できそうなので使ってみる
・ST-LINK内蔵ソフトを改造してコンバーター機能を追加できればベストではあるが内容が公開されていないので
 ST-LINKの機能は捨ててコンバーターへ改造する

   

3.回路図
1)コンバーター割込回路
 MINI ST-LINK V2 とターゲットボード間に追加する回路

2)改造するMINI ST-LINK V2の回路図
 インターフェース部のみ記載

4.書込み
1)MINI ST-LINK V2 書込み接続アダプター
 MINI ST-LINK V2にはSWD通信用のランドがあるのでこれを使って接続します

(1)スプリングピンコネクタ
 ・秋月 分割ロングピンソケット4ピン分2個を重ねて接着、はんだ付け
 ・スプリングピン(P50-B1:取付側φ0.68)を差し込む
(2)ピンヘッダベース
 ・ピンヘッダの高さをMINI ST-LINK V2に合わせて基板に実装
 ・L 型ピンヘッダで引き出す
(3)取付板
 ・USBコネクタを挟み込んでMINI ST-LINK V2を固定

   

スプリングピン概略寸法

5.実装
 MINI ST-LINK V2を取付けるピンソケットとコンバーター割込回路部品を基板に実装する
  秋月[P-12725] 両面スルーホールガラスコンポジット・ユニバーサル基板 Eタイプ
  秋月[C-00168] ピンソケット (メス) 2×5 (10P)他   

5.参考資料等
1)回路について
 ・基本的にPIC16Fタイプと同じ
 ・おまけのIDCODE等送信はEUARTからUSB・VPCに変更
 ・LEDはそれぞれのVF特性により
  H:RED L:BLUE port input:消灯
  PWMで色調が変えられる面白い回路 ただし点滅はIN-OUT切替に処理時間がかかるので注意(詳細後述)

2)実装
 ・スプリングピン先端形状は基板ランドに合った仕様が望ましいが安価なB1タイプを選択
 ・簡易的なものでよければ「書き込みスプリングピン」とか「書き込み治具」とかで検索すれば見つかる
 ・MOS FETの実装は両面基板の表面と裏面にそれぞれ実装すると配線が簡単